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August 18, 2015

フォー・シーズンズの初期5タイトル、ついに国内再発!

ワーナーミュージック、ユニバーサル ミュージック、ソニー・ミュージックの3社合同によるロックン・ロール誕生60周年記念「レット・イット・ロック!シリーズ」は、全111タイトルというものすごい規模でのリリースとなったが、ワーナーからはこの一環として、ついにザ・フォー・シーズンズの初期5タイトルが8月26日に登場する。

2013年9月に予定されたフランキー・ヴァリ&ザ・フォー・シーズンズの初来日(2014年1月に延期)に先駆ける形で、フランキー・ヴァリのソロ5タイトルやフォー・シーズンズのベストなどがリリースされ、映画『ジャージー・ボーイズ』の日本公開(2014年9月27日)、ミュージカル『ジャージー・ボーイズ』の初来日公演(2015年6月25日~7月5日)へと続く流れの中で、関連作品のリリースも続いたが、肝心のフォー・シーズンズのオリジナル・アルバムはこれまでお預けの形だった。それが、ようやく出るのだから、感無量である。出るのは次の5枚。

『シェリー』 (WPCR-16675)

『恋はヤセがまん』 (WPCR-16676)

『エイント・ザット・ア・シェイム』 (WPCR-16677)

『悲しき朝やけ』 (WPCR-16678)

『悲しきラグ・ドール』 (WPCR-16679)

しかも今回は、5タイトルともライナーノーツを書かせていただいた。各1,200円(税抜き)という廉価ゆえ、解説の文字数も限られているが、5分割した「フォー・シーズンズ前史」も盛り込みつつ、ギュッと凝縮した内容にしてみた。もちろん、詳しく知りたい方は拙著『フランキー・ヴァリ&ザ・フォー・シーズンズのすべて』をお読みください、という宣伝を入れるのも忘れてはいない。

解説を依頼されたついでに、内容にもちょっとしたこだわりを反映させてもらった。『悲しきラグ・ドール』を除く4タイトルは、90年代前半にCurb原盤によるBMGビクター盤が出ていたし、昨年6月にRhinoからリリースされた18枚組『THE CLASSIC ALBUMS BOX』にも全種含まれていたが、そこでは一部トラックの差し替えが行われていた。それを元に戻したのである。

『エイント・ザット・ア・シェイム』のタイトル曲「エイント・ザット・ア・シェイム」は、ニック・マーシの低音ヴォーカルなどの欠けたオルタネイト・ステレオ・ヴァージョンからオリジナル通りのモノラル・ヴァージョンへ。

そして『悲しきラグ・ドール』のこれもタイトル曲「悲しきラグ・ドール」は、エコーの深いステレオ・ヴァージョンからやはりオリジナル通りのすっきりしたモノラル・ヴァージョンへ、である。

そして、出来上がったサンプル盤が、本日到着した。

4seasons5a

『悲しき朝やけ』のみ、ジャケットの色味が濃くなってしまったのがちょっと残念だが、あとは再現度もいい感じ。

4seasons5b

こちらは帯の背の部分と、一緒に送られてきた小冊子。

今回のリリースは、ロックン・ロール創世記の魅力を幅広く紹介する企画なので、フォー・シーズンズも初期の5タイトルに絞られたわけだが、何とかセールスを伸ばしてもらって、『ニュー・ゴールド・ヒッツ』など個人的に思い入れの強い60年代後半の知られざる傑作群のリリースまで繋げていきたいところだ。

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Comments

こちらでは、お久しぶりになります。

いや、来ましたね。
今度こそ、流れが来た、と思いたい。
海外でも“Real Gone Music”が、オリジナル・アルバムを順番に、モノラル、オリジナル・デザインの紙ジャケ(“Greetings”も)、ビル・イングロットによる“ボブ・ゴーディオ公認”のリマスタリングで、各2000枚限定だそうですが、出して行くというお話ですが、
http://www.realgonemusic.com/

こういう風に安く出していただき、“手軽に買えて、気軽に聴ける”ようになるのは、何よりです。
あとは、オリジナルだけに絞ればそう大した数ではないので、このまま、進んで行くことを祈るのみです。
個人的な願望としては、今の日本でのビーチ・ボーイズと同じぐらいの、とまでは言わないけれど、手頃でちゃんとしたベスト(いまAmazonで「在庫あり」なものはUK編集の1枚ものだけで、選曲にちょっと不満がありますが…)と、オリジナル・アルバムがカタログにあり、ショップや通販で手軽に手に入る、そしてTOKYO FM出版の“地球音楽ライブラリー”シリーズぐらいの分量の、あまり知らない人にもやさしいディスク・ガイド兼ヒストリー本が買える、そんな状態が定着してくれれば、といったところでしょうか。

それにしても、本が思うように進まない(完読しないと、レビューも書けない!)というのに、とっくに廃盤になってるものばっかり、4つもレビューを書いてしまいました(汗)。
誰が読むんでしょうね、まったく……(苦笑)。
http://www.amazon.co.jp/gp/cdp/member-reviews/A1OYS24KQBSD6Y/

Posted by: 真 a.k.a. しんのじ | August 21, 2015 at 11:07 PM

真 a.k.a. しんのじさん

こちらではお久しぶりですね。コメントありがとうございました。

手軽に読めるディスク・ガイド本も、あればなおいいんでしょうが、出せるアテもなかなかなくて、とりあえず1冊ですべてをまかなえるよう、あのような仕様になりました。

アマゾンのレヴューも読みました。『Rarities Vol.2』が初出だった「Lay Me Down」のフル・ヴァージョンは、Ace盤の『Half & Half [+6]』にも収録されていました。

Posted by: さいとう(鳩サブロー) | August 21, 2015 at 11:27 PM

なるほど、ありがとうございます。
今回の書籍は「読む一方で、どうしても(辞書のように)引いてしまう」せいもあって、なかなか一気にバーッとは進んでくれません。
今は、パッとわかるようにしておきたいアルバムの部分に栞をはさんでいて、それが加速度的に増えているところで、客観的に見てみたら、なんだか「研究熱心な人」のようで、ちょっと笑ってしまいました。
「人名索引(の掲載)を諦められた」とのことでしたが、フォー・シーズンズとフランキー・ヴァリ関連だけでも、主要なレコードのリストを兼ねた索引が巻末にあれば、より便利だったのかもしれませんね。
いずれにしても、今度のリイシューの中からもどれか手に入れて、“日本でのフォー・シーズンズ”の(うまい表現が見つかりませんが)知名度というかポジションが安定し、定着して行くよう、微力ながらバックアップしようかと考えております。

Posted by: 真 a.k.a. しんのじ | August 22, 2015 at 12:25 AM

本の方、フィリップス時代に入って読むスピードが増しております(読んでいて、グループが「ノッている」様子が伝わるのは、やはり快いものです)が、ひとまず、26日発売された『悲しきラグ・ドール』のカスタマーレビューを、書かせていただきました。
http://www.amazon.co.jp/dp/B00YNO25AC/

Amazonのくせに(?)発売日に届いて、ちょっと驚きました。
それにしても、この文字数で何を一体どうしろと言うのでしょうか?
もうちょっと、なんとかならなかったものでしょうか。
でも、この5タイトルの動き方が、他のオリジナル・アルバム等の今後の日本盤リリースの可能性も左右するわけで、売れてほしいです、ホントに。
個人的には、今はやりの〔スーパー・デラックス・なんちゃら〕である必要はないので、できる限りオリジナル・アートワークに近い形での“Gazette”日本盤のリリースまでつながれば……、という気持ちです。

Posted by: 真 a.k.a. しんのじ | August 27, 2015 at 05:55 AM

真 a.k.a. しんのじさん、立て続けのコメントありがとうございます。レビューも拝見しました。

私の傾向として、依頼された文字数の倍ぐらい書いてしまうのが普通なんですが(笑)、今回は廉価盤ということもあり、指定を守ってみました。なかなかね、本の売り上げには直結しないんですが。

『ニュー・ゴールド・ヒッツ』『ジェニュイン・イミテーション・ライフ・ガゼット』『ハーフ&ハーフ』あたり、出したいですねぇ。あとはヴィー・ジェイ~フィリップスのオリジナル・シングルAB面集ですね。

引き続きの応援、よろしくお願いします。

Posted by: さいとう(鳩サブロー) | August 28, 2015 at 12:23 AM

まったく、このスレと関係ないのを承知で書かせて頂きます。11月5日、福岡での山下達郎のコンサートに行きました。62歳という年齢をまったく、感じさせない絶好調のパフォーマンス、さすがでした。
そして、何と「ただ歌いたいだけだけど、今日のお客さんの99%は知ってるだろう」という前置きで、突然歌い出されたのは、何と「君の瞳に恋してる」でした!!!フランキー・ヴァリの歌い方を研究したことなど、詳細な(マニアですものね)解説もあり、私は狂喜してしまいました。

Posted by: 60歳勤務医です | November 06, 2015 at 02:40 AM

60歳勤務医ですさん
お返事しないまま2か月近く経過してしまい、年も明けてしまいました。申し訳ありません。本年もよろしくお願いいたします。

山下達郎といえば、クリスマスの公演で声が思うようにでずに中止・再演となったことも話題ですが、「君の瞳に恋してる」、歌ったんですね。今まで一度も生では聴いていないので、一度は聴いてみたいものです。

Posted by: 鳩サブロー | January 01, 2016 at 05:15 PM

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