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February 04, 2015

フォー・シーズンズ本発売決定!

本日2月4日は、映画『ジャージー・ボーイズ』のブルーレイ/DVDの発売日。この日を待った方も多いだろう。私も去年の10月にタワーレコードに予約していたが、届いてみてビックリ。ポスターがおまけについていた。しかもアメリカ本国での映画公開告知ポスターである。これは嬉しい。

ブルーレイ/DVDと書いたが、別々に出るのではなく、セットで出るのが新しい、というか、最近はこういうのが主流なんですか? 普段映画のソフトを買わないから判らないのだが。しかもデジタルコピーのストリーミング/ダウンロード権まで付いている。

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写真左のカヴァーを外すと、中は写真右のようなパッケージになっている。

すっかり出遅れてしまったが、本当はその前に、ミュージカル『ジャージー・ボーイズ』主催社先行・良席&早割チケット予約が先月24日から始まっているのをお知らせしなければならなかったのだが、完全にタイミングを外してしまった。申し訳ない(「59歳勤務医です」さん、来日決定記事へのコメントありがとうございました)。一応受付期間は6日(金)の23:59までとなっているので、まだの方はぜひ。

第74回でもお知らせしていたように、映画ソフトの発売に合わせて、関連CDも色々出ている。

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まずは『ミュージカル・ジャージー・ボーイズ~オリジナル・キャスト・レコーディングス』。こちらはライナーノーツも書かせてもらった。ミュージカルの予習には必須とも言えるが、会場で感動に浸りながら買うのもいいかも。

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そして『ジャージー・ビート・ボックス』。ブックレットの全訳と全曲の歌詞対訳がついているのがとてもありがたい。

このCD2タイトルについて、2月15日発売の雑誌「レコード・コレクターズ」3月号に4ページの紹介記事を書かせてもらった。『ジャージー・ビート・ボックス』の日本語ブックレットは原盤ブックレットの訳のみで、日本独自のライナーがないこともあり、補足の意味も込めて、どういう選曲になっているのか、ここに漏れてしまったシングル曲には何があるのか、なども書いた。そちらもぜひお読みいただきたい。

さて、ここからが本題。

タイトルにあるように、かねてよりの悲願だった、フォー・シーズンズの本を出せることになった。10月からブログの更新ペースががたっと落ちたのも、その準備に入っていたからである。10月の時点でアクセルを踏んだのはもちろん、9月27日に公開された映画『ジャージー・ボーイズ』への注目振りがものすごくなっていたからに他ならない。

これまでにブログに書いてきた記事を整理し、まとめ、新たに書きおろす作業に入るのと同時に、出版社探しが始まった。もちろん、ただでさえ音楽書の売れない時代、単独のアーティスト本、しかも対象がフォー・シーズンズとなれば、こちらも簡単に決まるとは思ってはいなかった。これまで繋がりのなかった出版社への紹介もさる方にお願いしたり、いろいろアプローチを繰り返した末に、ようやく前向きに検討してくださる編集者にめぐり合うことができた。そして営業会議を通過し、予算組みもほぼ終えて、ようやく今日、発表に漕ぎ着けたというわけだ。

タイトル:『君の瞳に恋してる~フランキー・ヴァリ&ザ・フォー・シーズンズのすべて(仮)』
著者:斎藤充正
出版社:スペースシャワーネットワーク
体裁:四六版上製(ハードカバー) 300頁
予定価格:1,800円+税
発売予定日:2015年5月15日

今のところ決まっているのはこんな感じだ。何はともあれお尻は決まっているので(ミュージカルの来日公演に間に合わなければ、出す意味がない!)、ひたすら原稿を書き続けなければいけない。

拡散および応援のほど、よろしくお願いします。

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Comments

こちらでは、はじめまして。

やはり何かと、少し前からこちらのエントリーにお世話になることが多いのですが、いつも迷子になってしまうので(苦笑)、フォー・シーズンズ関連のエントリーの“目次”をまとめたエントリーが、どこかわかりやすい場所にあるといいかなぁ……などと、思っております。

家に届いて以来、“Jersey Beat”を聴き込んで、そしてじっくりライナーを読んでいるのですが(日本版ブックレットは、一部の曲の対訳がギクシャクしてるのはしょうがないとして(「根本的にヒドい」場合も、近年は少なくないので…)、英文ライナーの日本語訳で、登場する人物が亡くなっていたりする場合、そのあたりもフォローしてあるのはさすがだと感じました)、自分が彼らのCDを買い込み、聴き込んでいたのは、ライノやBMGビクター、英エースなどがリイシューを進めていた時期だったので、今回はじめて聴く曲も、いくつかありました。
音の方は2006~2007年リマスタリングですし、2014年に出たばかりの“ボブ・ゴーディオ作品集”に収録されたトラックのクリアさやシャープさ、力強さには譲るものの、やはりいい音だと思います。
Windows Media Playerで確認したところ、CDは3枚ともびっしりだったので、若干入っていないシングル曲があっても、さすがにこれはしょうがないな、と思いました。
通常、こういったセットとなると「レア音源も満載!」みたいな方向に行きがちですが、きっちりオーソドックスにまとめてあって、逆にありがたく、新鮮ですらあります(全部で76曲ですが、自分のプレイリストでは、ゲンを担いで(?)“Closeup”から「神に誓って」のアルバム・ヴァージョンを最後に追加し、全77曲にしてみました)。
アルバム・トラックや、さほどヒットしなかった曲にも、よいものが多く(“Motown years”を聴いた時も痛感しましたが)、入り口は広くとってあるけれど、この世界は思った以上に深いようですね……。

Posted by: 真 a.k.a.しんのじ(@650122) | February 07, 2015 at 05:57 PM

鳩サブローさん、こんばんは。
朗報ありがとうございます。
僕のブログでも勝手に宣伝させていただきました。
非常に楽しみにしています。

Posted by: JD | February 09, 2015 at 12:53 AM

毎度お返事が遅くなること、ご容赦ください。
まとレスにて失礼します。

>真 a.k.a.しんのじさん

ようこそいらっしゃいました。コメントありがとうございます。
私も、どこに何書いたか判らなくなって、Googleで検索したりもします(笑)。
とりあえずの目次的なものとしては、シングル紹介のインデックスはこちら↓

http://tangodelic.tea-nifty.com/tangodelog/2014/09/70-beggin-24-64.html

第1回から来日決定までの目次はこちら↓

http://tangodelic.tea-nifty.com/tangodelog/2013/05/post-636f.html

『ジャージー・ビート・ボックス』の内容について、もちろん収録時間の関係もありますが、シングル曲ではソロの「Fancy Dancer」、『Reunited Live』に入っている「Spend The Night In Love」あたりが入ると、もっと締まったのかな、とも思います。

>JDさん

ブログでのご紹介、本当にありがとうございます。
あちらにもコメントしましたが、JDさんに応援していただけて、心強いです。早速このエントリーへのアクセスも伸びていますよ~。
それにしても、こんな日が(まだ出ていませんが)本当に来るとは。

Posted by: さいとう(鳩サブロー) | February 09, 2015 at 12:03 PM

こんにちは。
JDさんも、どうもはじめまして(「拍手」程度ではありますが、拝見させていただいてます!)。

『ジャージー・ビート・ボックス』というセットは、大体ほぼ完璧で、でもちょっとだけ足りないところがある……という印象ですが、その「ちょっとだけ」が本当に微妙で、悩ましいところでもあります。
個人的には、“A Sunday Kind of Love”であるとか、“Cry For Me”であるとか、本当に数曲だけの、何かと恵まれない曲たちなんですが………いや、惜しいのには違いないですね。
“Cry For Me”は、件のボブ・ゴーディオ作品集の中にチラシが入っていた、“オルゴールが奏でるフォー・シーズンズ作品集”っぽいアルバム“Jersey Babys”にも入っていて、なかなかよかったと思いました。
このアルバム、「子供を寝かしつける時に流しておける、インスト・アルバムがあれば…」という、ゴーディオの娘さんの発案から生まれたものだったということですが、どれも音色が優しくて、気持ちがほっこりするんです。
“Ronnie”とかも、力強いオリジナルとは相当印象が違っていて、より好きになりました。
全体に、シンプルな打ち込み主体の、ロビー・ロビンソンによるアレンジは、そのメロディの美しさに光を当てるものであるように感じました。
といっても、Amazon.co.jpで数曲、MP3を購入しただけで、全曲フルで聴いたわけではないのですが、一応、すべて試聴して、好みかどうか確認した上で、選んで購入しました。
こういうところ(だけ?)は、つくづく便利になったな……と思いますね。

Posted by: 真 a.k.a.しんのじ(@650122) | February 10, 2015 at 12:22 AM

>真 a.k.a.しんのじさん

『Jersey Babys』、実はまだ聴いていないんです。やばいですね。レポートありがとうございました。

Posted by: さいとう(鳩サブロー) | February 13, 2015 at 09:06 PM

鳩サブローさん、こんばんは。

ここで書いてまもなく、それまでほとんど誰も見向きもしなかった“Jersey Babys”関連のレビュー(アルバム、および購入した楽曲―“December 1963”“Ronnie”“Cry For Me”“Short Shorts”“Rag Doll”―の各MP3の販売ページに書いたもの)に、キレイに1票ずつ「いいえ」が入りましたよw
このブログの影響力のスゴさ!
いろんな意味でw

それはともかく、ゴーディオの娘さんが言い出して、ゴーディオがサジェストし、ロビー・ロビンソンがアレンジして、しかもライノから出ている、ということで、これもまた一応、オフィシャルな《関連商品》と考えて差し支えないのでしょうね、実は。

そういえば、少し前には“Jersey Cats”というタイトルの、これまた謎のCDの発売を知らせるメールが、タワーやHMVから来ていましたが(アーティスト名は、ちゃんと“Frankie valli & The Four Seasons”)。
こっちはわかりませんね、ちょっと。
一時期流行った、動物の鳴き声をサンプリングして「歌わせている」、『ジングル・キャッツ』みたいなやつでしょうか?

Posted by: 真 a.k.a.しんのじ(@650122) | February 13, 2015 at 11:55 PM

真 a.k.a.しんのじさん

何で猫なのかはわかりませんが、『Jersey Cats』というのは、50年経過の著作権切れ音源を集めた、ただのコンピレーションですよ。

Posted by: さいとう(鳩サブロー) | February 14, 2015 at 12:03 AM

鳩サブローさん、ありがとうございます。
著作権に関しては、見直しの方向でもあるようですが(50年⇒70年とか)、フォー・シーズンズの商品価値も上がって来ているところですし、これから徐々に、そういった商品はますます増えて行くのでしょうね……。

Posted by: 真 a.k.a.しんのじ(@650122) | February 14, 2015 at 01:39 AM

(どのエントリーに記すべきか、いささか迷いながら……)

えー………、
680ページ、ついに、完読しました!
いや、(通常、本を読むのが異常に遅い)我ながら、最後までよく読んだ(笑)。
いま、頭の中で“下書き”しながら、少しずつ感想文というかカスタマーレビューが書ければ、と思っております。
少々、辛口になる部分もあるかもしれませんが、そのあたりは、ひとつご容赦を…m(__)m


さて。
その後わかった、表記が違っていた部分を、以下にリストアップさせて戴きます。

P.357
ピクチャー・スリーヴが付属している確立⇒確率

P.422
(映画)トイ・ストーリーズ⇒トイ・ストーリー

P.429
マヘリア・ジャンスンに見出されて⇒マヘリア・ジャクスン

P.616
(曲名)涙の分かれ道⇒涙の別れ道


いずれにしても、ここからが始まりです。
とりあえずは増刷がかかって、判明している範囲での修正が実際にできますよう、お祈り申し上げております。

Posted by: 真 a.k.a. しんのじ | August 30, 2015 at 08:11 PM

真 a.k.a.しんのじさん

お返事遅くなりました。
誤りのご指摘、ありがとうございます。
正誤表に反映させて頂いております。
スペースシャワーのサイトも同様です。

辛口のレビュー、お待ちしています。
それだけ読み込んで頂いている、ということでしょうから。

実は出版前、もしかしたらここを突かれるのではないか、と思うポイントがいくつかあったのですが(今のところありません)、違うところをご指摘いただく気がします。

Posted by: さいとう(鳩サブロー) | September 01, 2015 at 11:12 PM

えー……、ツイッターの方でカスタマーレビューをご紹介いただき、ありがとうございます。
ほとんどすべて、思ったことや感じたことを文中に込めることはできたと思ってはいるのですが、ちょっと考えて、加筆するつもりで書いてみて、でも蛇足になりそうなのでやっぱり加筆しないことにした、今回この本を読ませていただいて、わかったこと、感じたことがありましたので、以下に掲げておきます(カッコ内が「加筆しようとして、やめた部分」になります)。

◇◇◇◇◇◇◇

“ディスコグラフィーを内包したヒストリー本”ということで、レコードごとのライナーも兼ねている部分があるため、彼らがカヴァーした楽曲の成り立ち、その作者の略歴や主な作品などにも時に踏み込んでおり、読んでいてちょっとだけ、不安になる瞬間もありますが、そこは読む側のペース配分というか、力の加減を工夫することで、いい感じに読み進めてゆくことも、可能なのではないでしょうか(個人的には、そういった部分を読んでいて、たとえば大ヒット連発中のトップ・アーティストにとっては“大惨敗”といえる「全米最高67位」といったような成績も、地方からちょこっと売れてきたバンドにとっては“上出来の部類”なのだとか、ローカル・ヒットでじわじわ売れ始めた曲をさらに売るためには、より広く宣伝できる資金力と、全国に販売網を持つレコード会社に原盤と権利を売る必要がある場合も多かったとか、そして元々はバンドメンバーの一人が作ったはずの曲の“作者”が、いつの間にやらワラワラ増えて、マネージャーやらラジオ局のDJ……といった、何人もの―甘い汁を吸おうと企んだ―人々のお名前が一緒にクレジットされるとか、古今東西問わず“ゲーノーカイ”ってこんなもんか的な、ホントは知らなくてもいいようなことも、知ることができました)。

◇◇◇◇◇◇◇

後は、ボブ・来る~~~……もとい、ボブ・クルーというヒトは、ちょっと一筋縄ではいかない気がします。
“ボブ・ゴーディオ作品集”は、CD2枚で収まりましたが(かなりダイジェスト感は強いですが、いい仕上がりだと思っています)、ボブ・クルーの仕事であるとか歴史は、CDにせよ本にせよ、改めてちゃんとやっておく必要がありそうです。

かつて日曜深夜、TBCラジオで『ジャンボリクエストAMO・東北ヒットパレード』という番組を担当されていて、現在は『Radio倶楽部』という洋楽の番組を担当されている(社内的には上の方の立場?)、安田立和(りゅうか)さんという男性アナウンサーの方がいらっしゃって、時おりその番組など聴かせていただくと、やはり上の世代の方からの、山下達郎さんの番組でもかからないようなマニアックなリクエストに応えていたりするのですが(安田さんはコレクターでもあるので、使用するレコードは自前のものが多いご様子)、まぁ、1965年生まれの自分の知らない曲がいかに多いか、めまいがするほどです。
たとえば、日活アクションなんかは、“おいしいところ”を先に観てしまったせいか、どうもつまらなく感じてしまうものも少なくないのですが、ことオールディーズに関しては、元気でいるうちに“いい曲”を聴きつくすことはできなさそうで、フォー・シーズンズだ、ビーチ・ボーイズだという以前に、その広さと深さに圧倒されるばかりです。
でも、聴けるだけ聴いて、死にたいですね。

Posted by: 真 a.k.a. しんのじ | September 02, 2015 at 05:12 PM

真 a.k.a. しんのじさん

改めまして、レビューありがとうございました。

加筆をやめられた部分も、「個人的には」加えて欲しかった気もしますが、それは私がとやかく言うことではありません。

それでも、ここに書いていただけてよかったと思います。
(作者クレジットなどとして)記載してあることは、当然記述のベースにはなりますが、決して鵜呑みにはしない、というのが基本的なスタンスとしてあるので、そこに触れていただけて嬉しかったです。

ボブ・クルーに関しては、なかなか手ごわいというか、私も全貌には触れられていません。初期の歌手時代も、ボブ・クルー・ジェネレーションも、プロデュース作も、まだ聴けていないものがたくさんありますし、コンプリートは遥か遠くという感じです。

肝心の、データを巻末に分けて載せるべきだったか、という点について。同じアマゾンのレビューで、にこぷんさんという方からも「資料(データ)は資料、読み物は読み物と区別したほうがよかった」というご指摘を頂きました。確かにこれは賛否あるかなと思いつつも、今回は本文にすべて練り込む方法をとりましたが、実はこれは、あまり前例がないのではないかと思います。少なくとも私が手に取った書籍で、同様のものはかつてありませんでした。最初は、ブログと同じような横書きで、データを本文に挿入する形とか、いろいろ考えましたが、デザイナーさんにいろいろ試してもらった末に、本文で触れたページの左にデータを置く、というスタイルに落ち着きました。

私は98年に『アストル・ピアソラ 闘うタンゴ』(青土社)という本を出しました。これはピアソラの生涯とその周辺の事象(といっても、音楽ジャンルだけ見ても、タンゴだけではなくクラシックからジャズ、ポップスに至る幅広いエリアをカヴァーしています)、そして彼が演奏家として、また作曲家として残したすべての作品を取り扱ったものですが、その時は本文565ページ(もちろん縦書き)、ディスコグラフィーを核とする巻末資料166ページ(横書きで後ろから始まります)、という構成でした。巻末資料だけ取り外して持ち歩ければいいのに、という声も頂きましたし(今回のフォー・シーズンズ本ではオリジナルを中心に掲載しましたが、当時ピアソラのCDは同じ内容でジャケットとタイトルが違うとか、ちょっとだけ曲目が入れ替わっているとか、曲名が間違ったままとか、データがいい加減だったりとか、そのような盤が各国から膨大な量リリースされ、多くのファンが混乱していましたから、出来る限りの各国盤や編集盤、再発盤もジャケ写付きで掲載した拙ディスコグラフィーは、各方面で重宝して頂きました)、日本語のコメントも付いているとはいえ、ジャケ写と欧文表記がメインだったこともあり、海外からも評価を頂きました。

でも、今回は違うやり方でやってみようと思ったのは、分けるやり方だと、それはそれで後ろに行ったり前に戻ったり、わずらわしい面もあるのではないかと考えたのと、データは盛り込みたい、でも無味乾燥なものにはしたくない、ということで、本文に組み込むことで血の通った「読み物」になってくれたら、という思いからでした。

小川真一さんは、雑誌「レコード・コレクターズ」8月号の書評で「ストーリーを中心として巻末に簡単なディスコグラフィーを付けるというのが一般的なスタイルのように思うが、この本の場合は、物語の進行と、シングルを中心とした詳細なディスコグラフィカルな情報とが併走していく。考えてみれば、これが音楽伝記本の正道であるのだ」と書いてくださいました。これは本当に嬉しかった。それが私の狙いだったからです。

一方、やはりアマゾンのレビューでベンジャミンさんは「一見するとデータ本というよりは読み物です。
読み物としても(筆者の軽妙な筆運びなど)面白いのですが、やはりこの本の魅力はデータ本としての要素だと思います」とお書きになっています。結局はそういうことなのだなと、改めて自分自身で思ったり。

いずれにしても、こんなやり方もあるのだな、ということは示すことができたのかな、とは思います。それがあらゆる読者の方にとって正解だった、ということではないわけですが、それはどんな手法だったとしても同様なわけですから。

Posted by: さいとう(鳩サブロー) | September 02, 2015 at 11:32 PM

さいとう(鳩サブロー)様:

今回のこの本の手法は、ある意味においては画期的なものなのかもしれませんが、もしかすると、このスタイルが、時に自然であるという場合もあるのかもしれず、特に今回、フォー・シーズンズとフランキー・ヴァリに関しては、そうすることがごく自然であったようにも感じられます。
完全にセパレートさせてしまうと、その人その人のニーズによって、どちらかしか見ない、ということも大いにあり得ますし、ひとまず今回は、彼らがリリースしたレコードと共に、その歩みもたどって行く……というスタイルのものを提示するという、その意味というか意義は、決して小さいものではなかったと思っています。

カスタマーレビューの中の、加筆しかけて一旦降ろした部分は、オールディーズを聴いたり、記事などを読んでいて、長年モヤモヤしていた部分でもありました。
「(特に、アメリカで)ヒット曲が生まれるまで」の過程や、そこに付随してくるものの中には、わかりにくい部分がかなりあったというか、ある、そのことは事実でした。
この部分については、もうちょっと考えて、場合によっては改めて付け加えることも検討したいと思っております。

そういえば、仙台では『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』が、かなり遅れて9月26日から上映になるそうです。
奇しくも1年前、『ジャージー・ボーイズ』がかかったのと同じ劇場で、同じ時期に、というところに、何か不思議なものを感じているところです。

Posted by: 真 a.k.a. しんのじ | September 03, 2015 at 01:22 AM

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