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June 02, 2014

フランキー・ヴァリとザ・フォー・シーズンズ(49)

(6/3追記:BOX2種の画像を発見したので貼付した)

大ニュースが飛び込んできた。米ライノから7月1日にフランキー・ヴァリ&ザ・フォー・シーズンズの18枚組『THE CLASSIC ALBUMS BOX』が発売されるというのだ。やはり映画"JERSEY BOYS"の6月20日全米公開とリンクしての企画だろう。

CDON.COMというスウェーデンのショップのサイトに曲目が掲載されたので、早速18枚の内訳を紹介する。

Frankievallifourseasons2014classica

(1) SHERRY & 11 OTHERS
(2) BIG GIRLS DON'T CRY & TWELVE OTHERS
(3) AIN'T THAT A SHAME & 11 OTHERS
(4) FOLK-NANNY
(5) RECORDED LIVE ON STAGE
(6) DAWN (GO AWAY) & 11 OTHER GREAT SONGS
(7) BORN TO WANDER
(8) RAG DOLL
(9) THE 4 SEASONS ENTERTAIN YOU
(10) SING BIG HITS BY BURT BACHARACH, HAL DAVID & BOB DYLAN
(11) WORKING MY WAY BACK TO YOU
(12) NEW GOLD HITS
(13) GENUINE IMITATION LIFE GAZETTE
(14) HALF & HALF
(15) WHO LOVES YOU
(16) HELICON
(17) STREETFIGHTER
(18) HOPE + GLORY

『THE 4 SEASONS GREETINGS (CHRISTMAS ALBUM)』と『REUNITED LIVE』が含まれない代わりに、編集盤の『FOLK-NANNY』が含まれているのが意外。まあ、アルバム未収録の3曲(「Connie-O」「Silver Wings」「Starmaker」)が入っているから、というよりは、コレクターズ・チョイスから出た2 in 1に『FOLK-NANNY』と『BORN TO WANDER』をカップリングしたものがあったから、そこからの単純な流れだろう。

ユニヴァーサルが所有するモーウェスト~モータウン期の音源は、フォー・シーズンズ・パートナーシップおよびライノの管轄外なので、『CHAMELEON』が含まれないのは致し方ないところ。

『THE 4 SEASONS ENTERTAIN YOU』は初回プレスに収められた「A Sunday Kind Of Love」がすぐに「Toy Solder」に差し替えられたが、今回は「Toy Solder」入りのようで、ちょっと残念。また、曲目を見ると『NEW GOLD HITS』のラスト、「Lonesome Road」が収められるべきところが「Melancholy」となっているが、これはリストの単純な間違いだろう(そうでないと困る)。

ボーナス・トラックは一切ない模様で、シングル・オンリーの曲やヴァージョンなどはここでは聴けないが、ほとんどのアルバムがCDで容易に入手できない状態が続いていたので、これは嬉しい限りだ。

同時に『FRANKIE VALLI - SOLO』から『HEAVEN ABOVE ME』まで、フランキー・ヴァリのソロ8作品を収めた8枚組『SELECTED SOLO WORKS』も発売されるが、こちらも曲目を見る限りボーナス・トラックはない。すべてコレクターズ・チョイスから2 in 1で出たことがあるし、国内盤でも5タイトルが絶賛発売中なので、こちらは微妙なところだ。

Frankievalli2014selectedsoloworkscd

それでは、ザ・フォー・シーズンズ(ザ・ワンダー・フー?名義のものを含む)およびフランキー・ヴァリの全オリジナル・アナログ・シングル紹介の第8回。

★★★★★
Vj597a

Vj597b

Vj597d

Vj597c

A) ALONE (Morty and Selma Kraft) 62-2913 #28
B) LONG LONELY NIGHT (B. Davis and Mimi Unima) 63-3322 #102
(THE) FOUR SEASONS
Vee-Jay VJ-597 [5/64]
45cat

「Ronnie/Born To Wander」をピクチャー・スリーヴ付で出したフィリップスに対抗して(?)、ヴィー・ジェイも(第44回で触れたEP2種を除き)初のピクチャー・スリーヴ付でリリース。

両面ヒットとなったこのシングルは、「Alone」がA面ということだが、スリーブには表面も裏面も

LONG LONELY NIGHTS
B/W
ALONE

と、「Long Lonely Nights」がA面であるかのように書かれている。ところが、45cat.comの該当ページに掲載されているように、片面の表記が

ALONE
B/W
LONG LONELY NIGHTS

となっているものも存在しているのだ。途中から変更したのだろうが、前者の方が出回っている数は多い。また、レーベル面のデザインにもいくつかのパターンがあり、アーティスト名に"THE"が付いていないものと付いているものとがある。

ビルボードで28位を記録した「Alone」は『BIG GIRLS DON'T CRY AND TWELVE OTHERS』からのシングル・カット。曲については第33回を参照していただきたい。

ビルボードで最高が102位だった「Long Lonely Nights(ひとりぼっちの夜)」は、アルバム『AIN'T THAT A SHAME AND 11 OTHERS』からのカット。第24回で紹介した「Teardrops」(『SHERRY & 11 OTHERS』収録)と同じくドゥー・ワップ・グループ、リー・アンドルーズ&ザ・ハーツのヒット曲のカヴァーである。

1953年の結成以来、いくつもの小さなレーベルを転々としていたリー・アンドルーズ&ザ・ハーツは1956年、地元フィラデルフィアの有力なラジオDJ、ジョッコことダグラス・ヘンダーソンにコンタクトを取った。すでに彼らのことを知っていたヘンダーソンは、地元の小さなレーベル、メイン・ラインを共同経営していたバリー・ゴールダーのオーディションを受けさせる。1957年の春、同レーベルで「Long Lonely Nights」を録音し、6月にリリース。ヘンダーソンがアトランティックに全米での配給を依頼に出向いたところ、アトランティックは、この曲をクライド・マクファッターに歌わせたいと言い出した。

アンドルーズ版はチェスがマスターを買い取って7月に再リリース、8月にはビルボードのポップ・チャートで45位、R&Bチャートでは11位まで上がった。一方、マクファッターのレコードはポップ・チャートで49位、R&Bチャートでは1位を記録。どちらの盤にも、作者はUniman-Abbott-Andrews-Hendersonとクレジットされている。

1978年に「Rio De Janeiro」のディスコ・ヒットを飛ばすことになるニュージャージー出身のゲーリー・クリス (Gary Criss)が、1962年11月にダイアモンドからこの曲のカヴァーをリリースしているが、そこでのクレジットはAndrews-Davis-Uniman-Hendersonと、一人入れ替わった。そしてフォー・シーズンズのアルバム『AIN'T THAT A SHAME AND 11 OTHERS』の裏ジャケットにはLee Andrews - Bernice Davis - Douglas Henderson - Mimi Unimanとフルネームで表記されたが、レーベル面(『FOLK-NANNY』も同様)の表記はL. Andrews - B. Davis - D. Hendersonと、一人欠けている。そしてこのシングルでは上記の通り、B. Davis and Mimi Unimaと二人だけになり、Unimanの"n"が欠けてしまっている。

1965年のボビー・ヴィントンのシングルにはB. Davisを含む4人、1970年のデルズの盤にはAbbottを含む4人が作者としてクレジットされている。

実はこの曲は、リー・アンドルーズが単独で書いた作品である。ミニー・ユニマンはフィラデルフィアの人気DJハイ・リットの妻、アボットはDJラリー・ブラウンの変名、バーニース・デイヴィスはDJジョージー・ウッドの妻、ヘンダーソンはご紹介した通り、というわけで、曲を書きもしないDJたちが、オンエアーの見返りに印税を頂戴しようという、当時の悪癖の一端がうかがえる。それにしても肝心のアンドルーズの名前をオミットしてしまったヴィー・ジェイにも困ったものである。

ということで、第24回でご紹介した「Teardrops」も、ロイ・カルホーンの単独作と推測することができる(少なくともレーベル・オーナーのバリー・ゴールダーは名前だけに違いない)。

(続く)

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