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May 24, 2014

フランキー・ヴァリとザ・フォー・シーズンズ(45)

ザ・フォー・シーズンズ(ザ・ワンダー・フー?名義のものを含む)およびフランキー・ヴァリの全オリジナル・アナログ・シングル紹介の第4回。

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A) CANDY GIRL (Larry Santos) 63-3314 #3
B) MARLENA (Bob Gaudio) 63-3313 #36
FOUR SEASONS
A Bob Crewe Production
Arranged and Conducted By "Calello"
Vee-Jay VJ 539 [6/63]
45cat

アーティスト表記はなぜか"THE"のない"FOUR SEASONS"となっている。初期の連続ヒット3曲のようにライヴの定番として定着したり代表曲と呼ばれることはなかったが、両面ヒットを記録、ヴィー・ジェイ時代を代表する豪華カップリングの傑作シングルと言えるだろう。雑誌「レコード・コレクターズ」1992年3月号のザ・フォー・シーズンズ特集の中の大瀧詠一×山下達郎両氏の対談「45回転の時代から響き続ける魅惑のヴォイシング」には、こんなやりとりがある。

 山下:「キャンディ・ガール」はわりかたヒットしたんでしょ、日本で。
 大瀧:B面は「マレーナ」。あのカップリングが一番よくて。

全米3位を記録した「Candy Girl」は、ラリー・サントス(1941年生まれ)の若き日の代表作。60年代末から70年代にかけてブルー・アイド・ソウルのシンガー・ソングライターとしてアルバムをリリースすることになるサントスだが、1963年11月にはラリー&ザ・リジェンズとしてアトランティックに「Don't Pick On My Baby」を録音する。

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ボブ・クルーがプロデュース、チャールズ・カレロがアレンジと指揮を手がけ、フォー・シーズンズ全員がコーラスに参加したこのシングルは、完全にフォー・シーズンズと同じプロダクションでの制作である(ちなみにエンジニアはトム・ダウド)。曲はクルー、カレロ、サントスの合作だったが(B面の「The Creep」はオルガンをフィーチャーした、同曲のインスト・ヴァージョン)、出来は「Candy Girl」には及ばなかった。

「Marlena」はシングルでは少し久々のボブ・ゴーディオ単独作で、初期連続ヒット3曲のようなトリッキーとも言える要素を抑えたようなまとまりのよさが目立ち、フォー・シーズンズとしての今後の方向性を示唆した作品となった。B面ながらビルボードで36位を記録。

どちらも同月発売のオリジナル・サード・アルバム『AIN'T THAT A SHAME AND 11 OTHERS』(Vee-Jay VJLP 1059)収録曲で(ステレオ・ヴァージョンあり)、「Candy Girl」がA面の、「Marlena」がB面のそれぞれトップに置かれた。それだけどちらもインパクトがあったということだろう。

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A) NEW MEXICAN ROSE (Bob Crewe - Charles Calello) 63-3323 #36
B) THAT'S THE ONLY WAY (Bob Crewe - Robert Boulanger) 63-3324 #88
THE FOUR SEASONS
Vee-Jay VJ 562 [9/63]
45cat

両面ともにアルバム『AIN'T THAT A SHAME AND 11 OTHERS』からのシングル・カット。どちらもステレオ・ヴァージョンは存在せず、アルバムのステレオ盤にもモノラルで収録された(1964年8月発売の『MORE GOLDEN HITS BY THE FOUR SEASONS』(Vee-Jay VJLP 1088)などの編集盤は未確認だが)。この盤以降、ヴィー・ジェイ盤シングルのレーベル面からプロデューサー(クルー)やアレンジャー(カレロ)のクレジットが消える。この時期フォー・シーズンズとヴィー・ジェイとの間には印税不払いに端を発する訴訟問題が発生しており、恐らくこの盤以降、ボブ・クルーやメンバーの了解を得ずに、レーベル側が勝手にリリースし始めたのだろう。クレジットがないのもそうした理由と関係があるのかもしれない。

トロピカルな雰囲気の「New Mexican Rose」はクルーとカレロの共作。ビルボードでは36位まで上がった。

ややコミカルなフランキー・ヴァリのファルセットがうなる「That's The Only Way」をクルーと共作したロバート・ブーランジャー(と読めばいいのか? フランス語読みならブーランジェだが)とは、1960~70年代に活動したシンガー・ソングライター、ヴァン・トレヴァー(Van Trevor)の本名で、他人への提供曲には主にこちらの名前を使っていた。この曲のタイトルは白レーベルのプロモーション盤で誤って「That's The Way It Goes」となっていた(45cat.comの該当ページ参照)。レギュラー盤の極初期のプレスにも同様のものがあるようだが、見たことはない。

トレヴァーがちょうどこのシングルと同時期の1963年9月にクルーのプロデュース、カレロのアレンジ・指揮でリリースしたシングル「A Fling Of The Past/C'mon Now Baby」(Vivid 45-1004)には、フォー・シーズンズがバック・コーラスで参加しているとされているが(第36回で紹介した『THE FANTASTIC FIRST YEARS』(Sparkletone SP 99005)に両曲とも収録)、コーラスは彼らではなくニノ&ジ・エブタイズとしている資料もあるようだ。

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(続く)

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