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June 11, 2013

フランキー・ヴァリとザ・フォー・シーズンズ(38)

前回のコメント欄でDADAさんが書いてくださったように、新・名盤探検隊の4Wとは別に、フランキー・ヴァリの最初のソロ・アルバム『FRANKIE VALLI - SOLO』が『君の瞳に恋してる』として8月7日にリリースされる。

このアルバムのイギリス盤LPには、10曲入りの米オリジナル盤には未収録のシングルB面2曲、すなわち「The Sun Ain't Gonna Shine (Anymore) 太陽はもう輝かない」のB面「This Is Goodbye」と、「You're Ready Now」のB面「Cry For Me」が含まれていて、1994年の英エースからの2 in 1CD(セカンド『TIMELESS』とのカップリング)にもそのまま再録されていたが(コレクターズ・チョイス盤ではその2曲はカット)、今回もその12曲入り仕様での日本初CD化となるようだ。

これは、MASTERS OF POP BEST COLLECTION 1000というシリーズのうちの1枚で、8月7日に第1弾25タイトル、9月4日に第2弾25タイトルが発売される。ラインナップの発表されていない第2弾にフォー・シーズンズのアルバムは含まれるのだろうか?

新・名盤探検隊の4Wのうち、原題のままのカタカナ表記で案内されている『VALLI』『LADY PUT THE LIGHT OUT』は、それぞれ『ふたりの面影』『恋人たちの調べ』という、1970年代当時東芝EMIから発売されていた時と同じ邦題で出ることになった(ネット上にはまだ情報は出ていない)

(6/11追記:ワーナーミュージック・ダイレクトのサイトに『君の瞳に恋してる』『ふたりの面影』『恋人たちの調べ』と、情報が掲載された)

せっかくワーナーから数枚であっても国内CD化が決定したので、1970年代前半のモーウェスト~モータウン音源を集大成した『THE MOTOWN YEARS』と、目下の最新作である2007年のフランキー・ヴァリのソロ『ROMANCING THE '60s』の権利を持つユニバーサルの担当者に、国内盤発売に関して尋ねてみたが、「リリースは難しい」というつれない返事が返ってきて終わり。

ピアソラ/タンゴ関係で、ユニバーサル(旧ポリドール~ポリグラム)のやる気のなさにはこの15年間辟易され続けてきたので、期待はしていなかったが、それにしても情けない話だ。

さて、第36回の続き。持っていなかった

(4) FRANKIE VALLI "THIS IS MY STORY - THE EARLY YEARS 1953-1959" (Jasmine JASCD 565) 2010

を結局買ってきたので、各曲の音質を改めて比較してみた。

結論から言うと、

(2) "THE FOUR LOVERS 1956" (Bear Family BCD 15424) 1989
(3) "THE FANTASTIC FIRST YEARS" (Sparkletone SP 99005) 1995
(4) FRANKIE VALLI "THIS IS MY STORY - THE EARLY YEARS 1953-1959" (Jasmine JASCD 565) 2010

この3枚は基本的に音質良好で問題はない。(3)と(4)に収録の、フォー・ラヴァーズのエド・サリヴァン・ショーでのライヴ2曲は音質は良くないが、これはソースがソースなので仕方ない。貴重なものであり、聴けるだけありがたい。

問題は、

(5) "FRANKIE VALLI & THE FOUR SEASONS - THE ANTHOLOGY" (One Day Music DAY2CD193) 2013
(6) "TWO CLASSIC ALBUMS PLUS THE FOUR LOVERS AND RARE SINGLES" (Real Gone Music RGMCD065) 2013

やはりこの2枚だ。

まず、(5)は基本的に他の盤に比べて音量レベルが少し大きい。以下問題のある曲について列記する(フォー・ラヴァーズおよびフォー・シーズンズ名義のものは除く)。

「Please Take A Chance」(Frankie Vally)
(5)のみ、ピッチが微妙に遅く、音も悪い。

「Red Lips」(Village Voices)
(5)(6)のみの収録だがどちらも音は悪い。カップリングの「Too Young To Start」は未収録のまま。

「Trance」(Billy Dixon & The Topics)
これも(5)のみ、ピッチが遅く、音も悪い。

「I Am All Alone」(Billy Dixon & The Topics)
(5)のみ音がよれっている。

「I Still Care」(Miss Frankie Nolan)
(3)と(6)のみの収録曲。(6)は頭が少し切れていて音も悪い。

「(I wish it were) Summer All Year 'Round」(Miss Frankie Nolan)
上記「I Still Care」のカップリング曲で(6)が初収録だが音は悪い。

「More Lovin', Less Talkin'」(Johnny Halo)
(5)(6)のみの収録だがどちらも音は悪い。カップリングの「Betty Jean」は(3)(6)とも音質良好。

「Lollipops Went Out Of Style」(Matthew Reid)
(6)が初収録だが音は悪い。

(2)(3)(4)は基本的にライナーもクレジットもしっかりとしていたが、その点も(5)(6)はお粗末で、特に(6)はライナーもクレジットも一切付いておらず、ケース裏の曲名・アーティスト名と年代表記のみで、作者表記すらない。結局、(5)と(6)に関しては、今回初めて収録された音の悪い数曲のために買うかどうか、ということになってしまった訳だ。

(続く)

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June 01, 2013

フランキー・ヴァリとザ・フォー・シーズンズ(37)

ワーナー・ミュージック・ジャパンの「新・名盤探検隊」シリーズ、8月14日発売の第3弾のラインナップに、フランキー・ヴァリの1970年代のソロ・アルバム4種が含まれることがわかった。

『CLOSEUP(瞳の面影)』
『OUR DAY WILL COME(燃える初恋)』
『VALLI』
『LADY PUT THE LIGHT OUT』

第5回で紹介したように、2008年にコレクターズ・チョイスから『CLOSEUP』と『VALLI』、『OUR DAY WILL COME』と『LADY PUT THE LIGHT OUT』という組み合わせで2in1のCDが出たが(現在廃盤)、日本ではいずれも今回が初CD化で、それぞれ単独でのCDリリースは世界初となる。

さて、第34回で紹介したイモータルのDVDが入荷したので、早速チェックしてみた。

FRANKIE VALLI AND THE FOUR SEASONS "LIVE IN CHICAGO 1982" (Immortal IMM 940404)
Imm940404a

残念ながら、第34回で紹介した手持ちのブラジル盤DVDと比較して、あらゆる面でクオリティーが低下していて絶句してしまった。これはとてもお勧めできない。

まず、最大の問題は、もとの4:3画面を、16:9に引き伸ばしてしまった点。これだけで商品として失格。
画質も遥かに荒く、赤味がかった不自然な色合いになってしまっている。

そして第34回で、

最後の「Let's Hang On」のエンディング、DVDではヴァリが引っ込んだ後サックス・ソロの途中で短いナレーションが入り、その後フェイド・アウトして終わるのだが、CDではナレーションの前でフェイド・アウトしてしまうので、20秒ほど短い。イモータル盤DVDはどんな仕上がりなのだろうか?

と書いたが、何とその短いナレーションの終わったところでプツッと切れて終わり。これはひどい。

そして、実はブラジル盤は英語・ポルトガル語・スペイン語の字幕付きだったのだが、今回はもちろんそんなサービスはなし。ブラジル盤からの改善点(?)をあえて挙げるとすれば、パッケージでメドレーの曲目表記がちょっといいかげんだったのが、正しく表記されている点だけだ。

繰り返すが、このイモータル盤DVDは、残念ながらまったくお勧めできない。

第36回で紹介したリアル・ゴーンの4枚組『TWO CLASSIC ALBUMS PLUS THE FOUR LOVERS AND RARE SINGLES』の問題点に少しだけ触れておくと、構成そのものは悪くないのだが、全体的に曲間が物凄く短い。

それから曲により音質にバラツキがある。レア・シングル曲でマスターがないのならともかく、従来CDでまったく問題なかったものでも、例えばCD2では「San Antonio Rose」のイントロなど音が飛んでいる箇所があったりする。CD3はアルバム『SHERRY & 11 OTHERS』はやけに音がいい代わりに、「Bermuda」「Spanish Lace」は音質劣悪。CD4はアルバムの途中から音が酷くなる。

作者クレジットなどが一切載っていないのもリスペクトに欠ける感じでマイナス。

ワン・デイ・ミュージックの2枚組『THE ANTHOLOGY』の方が、曲目は少ないが、そのあたりの作りはしっかりしている。音質的に難があるのは「I've Cried Before」「Connie-O」の2曲ぐらいだ。そしてこの『THE ANTHOLOGY』の『SHERRY & 11 OTHERS』の部分は、曲順はオリジナルから変更されているが、何とモノラル・ミックス(を電気的に少し広げた感じ)なのである。シングル曲以外、CDでは初ではないだろうか。

(続く)

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