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October 28, 2009

続・ピアソラの新しい10枚組

前回ご紹介したピアソラの10枚組の発売元は、パガーニ音源をまとめたあの10枚組を出したところと同じでした。ただ、前回のムチャクチャぶりと比較すると、曲目の並べ方などに、一応はちゃんとした意志を感じるんですね。きちんとクロノジカルに整理しようという意図が働いているのは明らかですから。それでも、権利関係はクリアされているのかとか、様々な疑問が浮かんで来るわけですが。

さて、もう一度少しずつ整理していきましょう。
ピアソラのいわゆる“46年のオルケスタ”の最初のCDは、スペインのEl bandoneon(当時はありがたがって集めたものですが、今にして思えばそうとう胡散臭いレーベルでした)から1989年に発売された14曲入りの"El desbande"。これは実は、アルゼンチンOdeonから1969年に出た編集盤LP"Tangos!!!"と同内容だったのですが(曲順のみ変更)、実は"Che Bartolo"はイントロが6秒ほど欠落していて、歌に入る直前から不自然な始まり方をしていました。El bandoneonは1991年には、“46年のオルケスタ”の残りの18曲をまとめた"Se armó"をリリース、一応32曲全曲がCD化されたのでした。
そして、待望の正規盤として1998年に日本の東芝EMI(現EMIミュージック・ジャパン)から西村秀人氏の監修でリリースされた2枚組『ブエノスアイレスな夜 1945-1956』(前回も書きましたが廃盤)には全32曲が録音順に並べられていましたが、何とここでも"Che Bartolo"のイントロは切れていたんですね。制作時にはアルゼンチンEMIからマスターを取り寄せているはずですから、本国のマスター自体が損傷していたということになります。もちろん前述のLP"Tangos!!!"収録の同曲には何の問題もありません。
ところが、先日改めて手持ちのCDを確認したところ、"Maestro del tango"(CNR 29118)というこれまたよく判らないアルゼンチンのレーベルから2004年に発売された編集盤に収録された"Che Bartolo"は、イントロがちゃんと入っている………、と思ってよく聴き直すと、アタマの半拍分だけが微妙に切れている。何なんだ、これは……。
(次回に続く)

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October 24, 2009

ピアソラの新しい10枚組(1940~50年代録音集成)

"Master Of The Bandoneon"なる10枚組。ドイツのMembranからの発売。アマゾンでは異様に安い。詳しい内容はこちらで見れます。ちなみに私は注文していませんので、以下は曲目だけを見ての記述であることをあらかじめご了承下さい。

中身はどうなっているかと言うと、CD1からCD4(最後の1曲除く)までの71曲は、アニバル・トロイロのオルケスタ・ティピカのRCA録音です。ピアソラがトロイロ楽団に参加したのは1939年12月のことで、RCAへの最初の録音は1941年3月4日の"Yo soy el tango"/"mano brava"だから、当然この時点でピアソラも参加していますが、なぜかこの10枚組は通算28曲目の録音にあたる"Papa baltasar"(1942年4月16日録音)からスタートしています。
ピアソラがトロイロ楽団を脱退した正確な日付は不明のままですが、フィオレンティーノ楽団の伴奏指揮者としてデビューしたのが1944年9月2日のことなので、その少し前と思われます。拙著『闘うタンゴ』のディスコグラフィー(付録1)では、トロイロ楽団での最後の録音を1944年6月27日の"Naipe"、"El entrerriano"あたりと仮定しています。ところがこの10枚組では8月1日録音の"Rosa de tango"、"Me estan sobrando las penas"、8月31日録音の"Alhucema"まで収めているんですね。さすがにこれは無理があるんではないか(参加している可能性もゼロではありませんが)。8月31日録音はもう1曲あるんですがそちらは未収録、というのもよくわかりません。なお、トロイロのRCA録音は全曲がアルゼンチンでCD化済み。

で、フィオレンティーノ=ピアソラ楽団のOdeonへの最初の録音"Corrientes y Esmeralda"(1945年5月19日)がポツンとCD4のラストに入っていて、CD5はそれに続く"Si se salva el pibe"から"Burbujas"まで、インストの"El silbido (La chiflada)"、"Color de rosa"を含む18曲を収録。CD6の冒頭に収められた"Quien te ha traido"から"Otros tiempos y otros hombres"までの5曲でフィオレンティーノ=ピアソラ楽団の録音全24曲が完結。
ピアソラのオルケスタ・ティピカ、通称“46年のオルケスタ”のオデオン録音全32曲(1946~48年)は、CD6の6曲目からCD8の1曲目まで(これまた半端だ)に、これも録音順にすべて収められています。
ちなみに過去の編集盤としては、フィオレンティーノ=ピアソラ楽団の24曲中インスト2曲を除く22曲は2005年発売の"Su discografía juntos"(EMI/DBN 7243 4 77604 2 6)に、そこで省かれたインスト2曲と46年のオルケスタの全曲は日本盤『ブエノスアイレスな夜 1945-1956』(廃盤)にまとめられています。

CD8の2曲目からは、貴重なtk(テーカー)録音(1950~52年)から5曲。tkへの録音には、録音のために一時的に召集されたオルケスタによる4曲と、女性歌手マリア・デ・ラ・フエンテを無署名で伴奏した8曲があります。せっかくだからリストアップしておきましょう。
S-5012 "El choclo"/"El cielo en las manos" (Maria de la Fuente) 1950
S-5014 "El lloron"/"Canción celestial (Maria de la Fuente) 1950
S-5026 "Chiqué"/"Triste" (A. Piazzolla y su Orquesta) 1950
S-5036 "La cumparsita"/"Dedé" (A. Piazzolla y su Orquesta) 1951
S-5061 "La misma pena"/"Romance de barrio" (Maria de la Fuente) 1951
S-5104 "Fugitiva"/"Loca" (Maria de la Fuente) 1952
このうち、オルケスタによる4曲は、先だって目出度くCD化されました。ラティーナ5月号の記事でも紹介した"Su primera orquesta 1945-51"(EURO EU 14015)に、フィオレンティーノ=ピアソラ楽団および46年のオルケスタによるインストゥルメンタル全18曲に続く形で収められていたのです。
それで、この10枚組にはオルケスタの4曲のうち"Chiqué"と"Triste"のみ収録。そしてマリア・デ・ラ・フエンテの方は"El lloron"、 "Canción celestial" 、"Fugitiva"の3曲が収録されています。このうち"Fugitiva"はフアン・カナロ楽団とデ・ラ・フエンテ名義の"El tango en Japón"で過去にCD化されています(クレジットでは1946年録音、エクトル・アルトーラ編曲指揮と誤表記)。カップリングの"Loca"("El tango en Japón"に収録の同曲はフアン・カナロ楽団による伴奏。これも編曲はピアソラですが)が未収録であることから見ても、このCDからそのままパクったんでしょう。LP時代にはオムニバス盤に音の悪い状態で収録されたことのあった"El lloron"は、ブエノスアイレス・タンゴ・クラブがマニア向けに作っているシリーズの中の1枚、"La Época de Oro Vol. 4 (1927 - 1951)"(現物未確認ですが、恐らくCD-R)にも収録されていたようです。"Canción celestial"は恐らくこれが初のCD化。どうせなら他の曲も入れてほしかったところですが、音源が見つからなかったんでしょうね。そのうち"El choclo"は先日も紹介した通り、小松亮太の新譜『碧空~昭和タンゴ・プレイバック』に大城クラウディアの歌で再現されています。
で、ピアソラ本人が関わった音源で私が唯一現物未入手のままなのが、デ・ラ・フエンテのS-5061 "La misma pena"/ "Romance de barrio"なのです。デ・ラ・フエンテとの8曲の復刻は私の悲願でもあるのですが、今では何とネット上でMP3が聴けるんですね。 "La misma pena""Romance de barrio"も。すごい時代になったものです。

CD8の7曲目からCD9の4曲目までは、パリでの弦楽オーケストラによる録音がFestivalへの4曲、Vogueへの8曲(アルバム『シンフォニア・デ・タンゴ』)、Berclayへの4曲の順番で全曲収められています。
パリでの録音全16曲がはじめてまとめられたのは1996年のフランスSono Punch盤"Paris 1955"が最初でしたが、早くに廃盤となりプレミアが付いていました。日本ではBMGから『シンフォニア・デ・タンゴ』が単体で、Berclayの4曲は『ブエノスアイレスの夏~ピアソラ・レア・トラックス』に含まれる形でそれぞれ発売されていたんですけどね。今年に入り、Euroから16曲入りの"Sinfonia de tango - Paris 1955"(EU 14016)が出ましたが、Vogue録音の"Bandó"がピアソラではない別の録音(LP時代からよく混同されていた"Quinteto Nuevo Tiempo"なるエレキ・ベース入り五重奏の演奏)と入れ替わってしまうという痛恨の編集ミスがあったのでした。と思いきや、この16曲を含むCDが他にも出ていたのでした。これも私は現物未確認ですが、Lantowerというレーベルから出ている"Grandes Del Tango / 18"という2枚組。CD1はパリ録音16曲(曲順はランダム)、tkのオルケスタ2曲(10枚組と同じく"Chiqué"と"Triste")、46年のオルケスタの録音のうちピアソラの自作曲5曲と続いています。CD2はオルケスタの録音から選んだ25曲を収録。Lantower盤やこの10枚組の"Bandó"には、Vogue録音が正しく収録されているんでしょうか。

以下はすべて帰国後の1956~57年の録音。実はこの時期の録音の集大成がLantowerから出たばかりで、これまた私は現物を確認していませんが、先に紹介しておくと、 "Completo 1956 - 1957"という2枚組で、オクテート・ブエノスアイレスのAllegro盤(全6曲)とDisc Jockey盤(全10曲)、弦楽オーケストラのtk録音4曲、Antar盤(8曲)、Music Hall盤(10曲)、Odeon録音2曲がきちんと整理されて収められているのです。これで当時リアルタイムで発売されたすべてを網羅していることになります。
ピアソラ史の中で極めて重要な作品でありながら、長年復刻の機会に恵まれずファン垂涎の存在だったAllegro盤"Tango progresivo"(オリジナルは10インチLP)は、昨年末にFonocalからオラシオ・サルガンのAntar盤とのカップリングで初CD化されたあと、EuroからDisc Jockey盤(オリジナルは"Tango moderno"、こちらは何度もCD化されている)とのカップリングで"Octeto Buenos Aires - 1957"としてもリリースされました。私はFonocal盤を聴いていないのですが、同じようなLPからのダビングでありながら、Euro盤の方が音がいいようです。Lantower盤の音質が気になるところですが、弦楽オーケストラの1956年のtk録音が4曲全部まとめられたのはこれが初めてのはずだし、お買い得感ではLantower盤の方が上かも知れません。

で、Membranの10枚組に話を戻しますが、CD9の5曲目から7曲目までは、1973年にMusic Hallから出た7インチ盤の4曲のうち、1990年発売の編集盤CD"Vanguardistas del tango"(オスバルド・ベリンジェリとのスプリット・アルバム)に収録された3曲が並んでいます。7インチ盤の4曲というのは、弦楽オーケストラのtk録音のうち"Sensiblero"を除いた3曲("Azabache"、"Lo que vendrá"、"Negracha")と、オクテート・ブエノスアイレスの恐らくこの時点まで未発表だった"Taconeando"。そしてCD化に洩れたのは"Azabache"。ということでLantower盤が初CD化の"Sensiblero"と"Azabache"は10枚組には未収録。逆に"Taconeando"はLantower盤からは洩れた、ということになります。ややこしくてすみませんが、私が話をややこしくしているわけではありませんので。
CD9の残りからCD10にかけては、弦楽オーケストラのOdeon録音2曲(『ブエノスアイレスな夜 1945-1956』、"Octeto Buenos Aires - 1957"、"Completo 1956 - 1957"にもそれぞれ収録)、オクテート・ブエノスアイレスのDisc Jockey盤、弦楽オーケストラのMusic Hall盤(名盤"Tango en Hi-Fi")と続いて終わります。

あー、疲れた。

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October 17, 2009

アメリータのレコード その5

現在もソニーから国内盤CDが発売中の『アメリータ・バルタール、ピアソラ=フェレールを歌う』(SICP 184)には3曲のボーナス・トラックが収められています。これはもともと1997年に私が監修した6枚組『ピアソラの箱』に収められていたもので、アルバム・ヴァージョンと微妙に異なる「ロコへのバラード(Balada para un loco)」のシングル・ヴァージョン、そしてモンチョ・ミエレスのギター伴奏による「チキリン・デ・バチン(Chiquilín de Bachín)」と「わたしはあなた(Yo soy vos)」です。ちなみにアルバム本編に収録されている「チキリン・デ・バチン」は他の収録曲同様ピアソラ指揮のオーケストラによる伴奏。「わたしはあなた」はピアソラ=フェレール作のサンバ(フォルクローレ)です。
22169『ピアソラの箱』制作時に判明していた情報では、ギター伴奏の「チキリン・デ・バチン」「わたしはあなた」(推定では1968年末もしくは1969年初頭頃の録音)は当初シングルで発売の予定があったものの、理由は不明だが見送られた。1969年11月に「ロコへのバラード」をシングルで出す際、カップリング曲として「チキリン・デ・バチン」が引っ張り出され、「わたしはあなた」はそのまま日の目を見ずに終わった、ということでした。左のレーベル写真はそのシングル盤(22.169)のものです。
21966ところが実際には、上記「ロコへのバラード/チキリン・デ・バチン」のシングル盤の発売以前に、「チキリン・デ・バチン」は既に1度シングル化されていたことが、最近になって判明したのです。上記「わたしはあなた」ではなく、「ノ・ソイ・パラ・ティ(No soy para ti)」(「あなたのためにいるんじゃない」とでも訳せばいいのかな)という、ピアソラとは関係ないフォルクローレの曲(アルバム未収録)とのカップリングで、番号は21.966。ただし私の入手した盤も、知人の某研究家所有の盤も、白レーベルのサンプル盤なんですね。もしかすると市販されなかった可能性も、ないわけじゃないんですが。
21.966の盤と22.169の盤、それぞれに収録されている「チキリン・デ・バチン」は明らかに同じ録音ですが、音が微妙に違う。カッティングの際に音を少しいじったようで、22.169の方が固くしまった感じがします。ホントにわずかな差なんですけどね。
22291アメリータのCBSからのシングル盤はほかにも数枚ありますが、いずれもアルバムからのシングル・カット。ピクチャー・スリーブ付のものは左写真の「金星の女たちの歌(Canción de las venusinas)/テ・キエロ・チェ(¡Te quiero, che!)」(22.291)が唯一のようです。「金星の女たちの歌」の演奏時間はアルバムでの表記で5:37。一方シングルの盤面には4:50とあり、エディット・ヴァージョンかと思いきや、聴き比べたらちゃんと同じ長さがありました。5:40の誤植だったのね。

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Twitterに登録してみました

まだ何が何やら、使い方もほとんどわかっていないんですけどね。
とりあえずこちらです。

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October 15, 2009

小松亮太の書き下ろし本と新譜

ミルバ&アストル・ピアソラ『ライヴ・イン・トーキョー1988』発売についての第1報をお届けした先日の記事でも書いたように、このアルバムのために超長文のライナーを書いたわけですが、書きはじめてから書き終わるまでおよそひと月半かかっています。Show_image
実はその間に急な仕事が割り込んだのも、時間がかかった原因のひとつなのですが、その仕事というのが、小松亮太初の書き下ろし本『小松亮太とタンゴへ行こう』のコラムおよび脚注の執筆でした。
これがまた、非常識なほど(笑)依頼から締め切りまで日数がなかったのですが、あとで理由がわかりました。新譜『碧空~昭和タンゴ・プレイバック』の発売に合わせて刊行するために、急ピッチの編集作業が行われていたのでした。
依頼されたコラムは2本だったのですが、脚注で主要アーティストのCD紹介もすることになり、選盤の作業をしながら、多くは初心者であろう読者にただ勧めるだけでは充分ではないと思って急遽追加させてもらったのが「タンゴのCDはどこで買う?」という3つめのコラム。東京の都心ですら、店頭にほとんどCDが並んでいない現状では、結局ネットで主に海外から買うのが良策、というようなことを書きました。これだって敷居は高いんですけどね。
肝心の本文の方は、ファンなら了解でありましょうが、強烈な亮太イズムに貫かれて、実に爽快かつ面白い。フアン・ダリエンソやアルフレド・ゴビについての記述など、思わずうなりましたよ。
アルバムの方は、超スタンダードの名曲を最高のアレンジで、というコンセプト。ピアソラのアレンジ、しかも一般には知られていないものが多いのですが、フランチーニ=ポンティエル楽団のためにアレンジした「ブルー・タンゴ」(オリジナルは1952年録音。収録CDはこれ)あたりがやはりいいですね(と思ったら、よしむらさんもお気に入りのようで)。
大城クラウディアが歌う「エル・チョクロ」は、ピアソラが1950年にマリア・デ・ラ・フエンテのために書いたアレンジが使われていて、これもいい感じに仕上がっていますが、ブックレットに載った対訳がお粗末なのがちょっと残念。
亮太くん自身のアレンジも、シンフォニックな「碧空」など力が入っています。これまでにさんざん演奏してきた「首の差で」は、手垢が付くどころか年季を感じさせるさすがの出来栄え。

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October 07, 2009

ミルバ&アストル・ピアソラ『ライヴ・イン・トーキョー1988』遂に発売!

Ddcb130012またまた3か月も開いてしまいました。書くことがなかったのではなく、いろいろと書きたかったのに、本当に忙しくて、それどころではなかったのです。どんなに忙しくてもブログの更新を欠かさない人たちって、すごいなぁと思います。
で、タイトルの通りであります。発売元はバウンディ、カタログ番号はDDCB-130012/13。1988年6月26日の中野サンプラザホール公演の演奏が全曲(!)収録されています。もっと早く公表したかったんですけどいろいろと事情もあり、また作業に忙殺されてもいたので、今になってしまったというわけで。
当日の公演はNHKテレビで来日の2か月後に放映され、1997年の『芸術劇場 ピアソラのすべて』の中でも曲を減らして再放送されたことがあるので、ご覧になった方もいらっしゃるでしょうが、あれはコンサートの半分。
今年になって、(82年や84年のライヴ同様)またまた奇跡的にコンサートを最初から最後まで収録したカセットが発見され、さまざまな作業を経て、ようやく12月16日に発売されることになりました。ネット上で注文できるのは、まだここだけかな?
はっきりいって、ブッフ・デュ・ノールでの84年のライヴ(国内盤が廃盤とは!)より演奏も録音も上だと思います。まあ、カセット音源ですから音質は完璧ではありませんが。
曲目は次のようになっています。

CD 1
01. タンゲディアIII Tanguedia III
02. わが死へのバラード(6時が鳴るとき) Balada para mi muerte (Suonerenno le sei) *
03. ルンファルド Lunfardo
04. 迷子の小鳥たち Los pájaros perdidos *
05. もしもまだ Se potessi ancora *
06. ブエノスアイレスの夏 Verano porteño
07. 孤独の歳月 Années de solitude *
08. ロコへのバラード Balada para un loco *
09. ムムキ Mumuki
10. ミケランジェロ70 Michelángelo 70

CD 2
01. 行こう、ニーナ Vamos, Nina *
02. 忘却(オブリヴィオン) J'oublie (Oblivion) *
03. チェ・タンゴ・チェ Che tango che *
04. アディオス・ノニーノ Adiós Nonino
05. 3001年へのプレリュード Preludio para el año 3001 (Rinascerò) *
06. フィナーレ“ブレヒトとブレルの間で” Finale "Entre Brecht et Brel" *
07. 天使の死 La muerte del ángel
08. ミルバの挨拶 Milva's speech
09. ロコへのバラード(アンコール) Balada para un loco (bis) *
10. チェ・タンゴ・チェ(アンコール) Che tango che (bis) *
歌:ミルバ Milva (*)
演奏:アストル・ピアソラ新タンゴ五重奏団 Astor Piazzolla y su Quinteto Tango Nuevo

ライナーは私が書きましたが、最初は簡単にまとめるつもりが、結局はあの長かった『ライヴ・イン・トーキョー 1982』のライナーをも遥かに上回るとてつもないものになってしまいました。今計算してみて自分でもびっくり! 何と400字詰め原稿用紙に換算して86枚分ですよ! 何をそんなに書くことがあるんだ、とお思いの方もいらっしゃるかも知れませんが、『闘うタンゴ』にも書かれていない新情報満載なので、お買い求めの節は、ぜひお読みいただければと。
それから、歌詞対訳も全面的に改訂、というかスペイン語詞はお馴染みの高場将美さんですが、イタリア語詞は高村亜里さん、フランス語詞は向風三郎さんに新たにお願いしました。結果は正解、今までの定番の訳よりも「生きた言葉」になっていると思います。私も、今まで自分で監修したCDでは歌詞対訳は訳者の方におまかせだったのですが、今回は細かくチェックさせていただきました。

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