« アメリータのレコード その4 | Main | 訃報:石川浩司さん »

June 18, 2009

だまされた!(ピアソラの映画音楽)

ピアソラが生前に手掛けた映画音楽について、『アストル・ピアソラ 闘うタンゴ』に掲載のフィルモグラフィーにまとめたのはもう10年以上前のこと。その後、2006年に『ピアソラ 自身を語る』や日本盤CD『新婚旅行』で明らかになった通り、映画『新婚旅行』のための音楽は、実際には使われていなかったことが判明しています。
それ以外にもう一つ新たな謎として浮上したのが、『ヌードは御法度』なるブラジル製エロティック・コメディ映画に提供したという音楽のこと。これは、少なくとも私が調べた限りでは、それまでどの資料にも記述がなかったもので、やはり2006年に『ピアソラ その生涯と音楽』の中で明らかにされました(訳書では155ページ下段3行目から7行目)。ちょっと引用してみます。

一九七三年の彼の作曲の仕事のひとつは、ブラジルのアルナルド・ジャボール監督による映画のサウンドトラックだった。これはフランスでは『ヌードは御法度』と題されて公開された。

Dvd_2713「フランスでは…」とはどういう意味かというと、原書では"Released in France under the title Toute Nudité Sera Chatié"とフランス語題のことが書かれていただけの話で、ブラジルでの原題は"Toda Nudez Será Castigada"となります。73年という年代も気になり、幸いブラジルではDVD化されていることが判ったのですが(NTSC、リージョンフリー、英語字幕付)、なかなか手が伸びず、ようやく先日になって注文しました。
一昨日無事にブラジルから到着、早速ドキドキしながら掛けてみると、オープニングとともに流れて来たのは……、なんとコンフント9の「スム」でした^^;。演奏はレコードと同じ。音楽のクレジットも出て来ましたが、ピアソラはほかに「フーガ9」「孤独」が使われているだけで(こちらの2曲はまだ画面と音とで確認していませんが)、オリジナルの音楽は別の人でした。あ~あ、がっかり。「作曲」なんてしてないじゃん(怒)。

|

« アメリータのレコード その4 | Main | 訃報:石川浩司さん »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/35335/45373662

Listed below are links to weblogs that reference だまされた!(ピアソラの映画音楽):

« アメリータのレコード その4 | Main | 訃報:石川浩司さん »