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April 11, 2007

よかったガリアーノ

東京でも一回きりだったリシャール・ガリアーノの『ピアソラ・フォーエヴァー2007ジャパンツアー』ですが、大変盛り上がりました。行けなかった人にはご愁傷さまと言いたいぐらいのもので。『ピアソラ・フォーエヴァー』のCD(2002年のライヴ録音)よりバンド全体の演奏力は上がっていたと思います。ツアーの成果かと思ったら、第1ヴァイオリンがベネズエラ出身のアレクシス・カルデナスに変わっていたんですね。このメンバーチェンジは大正解で、いやいやうまかった。超高速テンポの「鮫」あたりは聞き物というか抱腹絶倒というか。
紀尾井ホールでのPAなしのコンサートは、担当者によれば一つの「賭け」だったそうで、アコーディオンの音が客席の後ろまで届かないのではないかと渋るガリアーノを「いいホールですから!」と説得して実現したのだとか。「ミケランジェロ70」のような曲ではコントラバスやピアノのリズムがもうひとつガツンと来ないもどかしさも感じましたが(後ろの席にいた小松亮太くんも同意見)、全体的には生音でよかったと思います。その亮太くんは、チェロ(日本人のトラに見えましたが、ガリアーノはプログラムに名前のあったエリックマリア・クテュリエと紹介していたような)以外の全員がまったく譜面なしで全曲演奏したことに「勇気あるなあ!」と感心していました。

コンサート前に、山野楽器銀座本店に改装後初めて立ち寄りました。タンゴのCDはちゃんと並んでいて安心しましたが、新譜が少なく、以前からの在庫がメインのような感じ。新譜もまたちゃんと並んでくれるとよいのですが。
山野にもしっかり並んでいたピアソラの"Concierto de tango en el Philharmonic Hall de New York"、先日ようやく私の手元にも現物が届きましたが(ラティーナの記事はCD-Rを聴いて書いたのです)、予想以上の音の良さに感動しています。リマスタリングに関するクレジットは一切ないのですが、音の分離がすばらしく、オリジナル盤LPを凌駕しています(マスターテープ云々よりも、当時のアルゼンチンのレコード・プレス技術の限界によるところが大きいですが)。日本盤の企画も、まだ完全に立ち消えになったわけではないので、粘り強く進めて行きたいと思います。

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April 03, 2007

危機的状況

前回、「7月4日にあるCDの国内発売を画策中」と書いたのは、3月22日にアルゼンチンでの再発のニュースを書いた『ニューヨークのアストル・ピアソラ』やボルヘスとの『エル・タンゴ』(同じセミナルからリリース予定)などピアソラ4タイトルの、最新リマスター&オリジナル・ジャケット使用による新装盤リリース計画だったのですが、見事にポシャりました。少なくとも今年中の発売はまず不可能とのこと。
日本での発売権を有するユニバーサルの社内的な事情によるものですが、それにしても、本当にCDが出しにくい時代になったものです。ピアソラですらこんな状態ですから、プグリエーセやサルガンなどもってのほか。昔は良かったなどと嘆いていても仕方ないのですが、明らかにタンゴのソフトをめぐる状況は悪くなっています。

往年の録音にせよ新録にせよ、国内盤がなくても輸入盤なら、と思っていても、品揃えの豊富さで定評のあった高田馬場ムトウも担当の田原さんの定年退職とともに事実上撤退のようですし、ラティーナに行ってもCDがバランスよく店頭に並んでいる感じはまったくしませんでした(先月20日頃の話。タイミングが悪かったから知れませんが)。
もう1ヶ所のメッカ、山野楽器銀座本店は先月28日にリニューアルオープンしたようですが、まだのぞいていません。さて、売り場はどうなっていることか。あまり期待していないんですけど。

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