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July 03, 2006

次は『ピアソラの至宝』第2期

おかげさまで、ポリスターからの『東京のアストル・ピアソラ(ライヴ1984)』も好評のようで、ありがとうございます。
と思ったら、もうビクターからの『ピアソラの至宝』第2期の発売日まであと2日。無事にできあがり、サンプルも届きました。
今回出る4枚にはどういう繋がりからあるのかというと、実は音楽的にはあまり関連と呼べるものはありません。録音時期も1961年から1983年までバラけていますし。
ぶっちゃけた話、契約の関係上こういうラインナップになった、というわけなんですが、結果的には、『東京のアストル・ピアソラ』や多くの名盤でおなじみの80年代のキンテートとは違うピアソラの側面を、さまざまな角度から見ることができるのではないかと思います。
61年の『エンサージョス』は、音質こそ良くはないですが(スタジオではなく家でのリハーサルをワンポイント・マイクを使って民生用オープンリールのデッキに録音した音源ですから)、ドキュメントとしての価値には図り知れないものがあるでしょう。
75年の『新婚旅行』は、ピアソラとアグリのデュオがメインと言う内容自体が貴重ですし、アルバム単位でのCD化は世界初。映画音楽用音源のため、マスターは1曲を除きモノラルですが、従来のアナログ盤では疑似ステレオだったのが、初めてモノラルで収録されました。「迷子の小鳥たち」のステレオ・ヴァージョンもこれが世界初公開となります。
同じく75年の『ロコへのバラード』 (全曲がホセ・アンヘル・トレージェスの歌入り)は、日本では2度目の発売ですが(以前クラウンから異なるボーナストラック入りでリリースされていた)、ジャケットの色合いはグッとオリジナルに近くなりましたし、ボーナストラックとして収録された、トレージェスの同時期のデビュー作『ぼくの歌とぼくの時代』(こちらは日本初紹介。ちなみにピアソラは制作には関わっていません)からの5曲との聴き比べも楽しめます。その5曲にはピアソラ作品2曲、ピアソラの息子ダニエルの作品1曲もあり、ディノ・サルーシ作品ではそのサルーシ自身がバンドネオン伴奏しており、ピアソラが高く評価したサルーシと、ピアソラとのスタイルの違いなども楽しめるはずです。
83年の『苦悩(7つのシークエンス)』は、はっきり言って後のクロノス・クァルテットとの『ファイヴ・タンゴ・センセーションズ』よりも演奏はいいです(特にピアソラのバンドネオン)。これは特にクラシック系のファンにはおすすめ。ホラー映画のサントラのようなジャケットはおどろおどろしい感じで、ちょっとひいてしまう人もいるかも知れませんが、オリジナルのイタリア盤(超レア!)を忠実に再現してみました。鈴木一哉さんがライナー(必読!)で言及している映画との関連も、このデザインにはあるのかも知れません。

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