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October 09, 2005

『闘うタンゴ』増刷、『ピアソラの至宝』第2期

嬉しい(?)お知らせです。なんと、拙著『アストル・ピアソラ 闘うタンゴ』(青土社)が、7年ぶりに増刷されることになりました。私としては、もうこのまま絶版かと半ばあきらめていたので、出版社の編集担当者氏から突然連絡があった時にはびっくりするやら嬉しいやら。しかし、連絡があってから訂正を仕上げるまでに一週間しかなく、あせりました。また、様々な事情で訂正は最小限に留めざるを得ず、本当に誤った箇所のみ直しました。本来なら、単なる増刷ではなく、改訂版にしたかったところですが、そうなるとまた大変ですから。今回の増刷(第3刷となります)は、今週末ぐらいには出来上がるのではないかと思います。

ディスコグラフィーも作り直せないため、空きページを1ページのみ作ってそこに「追補」を詰め込むことに。実はあのディスコグラフィーは、出版当時私が版下まで自宅で作ったのでした。当時はアルプスのMD-2000という優れもののマイクロドライ(熱転写)プリンタを使っていたので、鮮明な版下も自分でプリントアウトできたのですが、そのプリンタも後続のMD-5000もとうの昔に壊れてしまい、いま使っているのはhpの安いインクジェット。やはりこれでプリントアウトしたのでは版下には使えず、データを送って出力センターで印画紙出力してもらいました。だからフォントとか微妙に違ったりしているんですが、まあ仕方ありませんね。

ということで、いくつかの追加・訂正があるわけですが、初版や第2版をお持ちの方のために、正誤表を作らねばなりません。だいたい、第2版の際の正誤表も、よしむらさんのページに置かせてもらったままですからねぇ(よしむらさん、ありがとうございます。いつまでもすみません)。でも、今回のディスコグラフィー追補のページの最後に、

◎詳細や最新情報は筆者のウェブサイトを参照されたい。http://homepage2.nifty.com/mitsu-sa/
と書いてしまった手前、作らないわけにはいきません。なるべく早く用意しますので。

そのディスコグラフィー追補には、【日本盤CDのリリース状況(廃盤、ベストは除く)】という項目もあるのですが、ビクターエンタテインメントから12月16日に発売予定の7タイトルも、発売予定分として掲載しました。その内容をお知らせしておきましょう。8月にミラン原盤の5タイトルをリリースしましたが、12月の第2弾にはミラン原盤は含まれません。ミランの残りは来年3月頃の発売予定です。『ピアソラの至宝』シリーズ第2期のラインナップは、次の通りです(番号はまだ未定)。

●『リハーサル』"Ensayos"
95年にJazz & Fusionからリリースされた発掘音源。61年初頭にエドゥアルド・ラゴス宅で録音されたキンテートのリハーサルを収録。日本初発売。
●『アディオス・ノニーノ』"Adiós Nonino"
第1期キンテートを代表する69年の名盤(Trova原盤)。オリジナルを忠実に再現予定。
●『鼓動』"Pulsación"
同名映画サントラと『ブエノスアイレスのマリア』インスト抜粋をカップリングした69年度作(Trova原盤)。オリジナル・フォーマットでは日本初CD化。
●『アメリータ・バルタールとピアソラ』"Amelita Baltar"
以前当ブログでも話題にしたアメリータのアルバム(アルド・パガーニ制作、72~74年録音、10曲入り)に、69年にTrovaからリリースされた貴重なシングル「チキリン・デ・バチン/アイ短調のミロンガ」を追加収録。基本的に、Trovaから今年リリースされた"Piazzolla & Amelita Baltar"(CD 5060)と同内容だが、権利の関係で「悲しきゴルド」は未収録、雑誌ラティーナ05年7月号で紹介した際にも指摘した「マティルデへの小さな歌」の頭切れも当然差し替えます。
●『新婚旅行』"Viaje de bodas"
ナディーヌ・トランティニャン監督の同名フランス映画のサントラとして制作されながら、実際には映画に使用されなかった(!)もの。Carosello原盤だがアルゼンチンのみでLP発売され(レーベルはTrova)、未だにCD化されていない(4曲のみ編集盤CD"Piazzolla-Agri"に収録)。よって、今回が世界初CD化となる。ピアソラとアグリの二重奏がメイン。
●『ロコへのバラード』"Balada para un loco"
ホセ・アンヘル・トレージェスのヴォーカルを全曲にフィーチャーした76年のアルバム(Trova原盤)。以前クラウンから国内発売されていたが、今回は一部の海外盤CDに収録されている、同時期のトレージェスのアルバムからの5曲(ピアソラは制作には関わっていないがピアソラ作品2曲を含む)をボーナス・トラックとして収録。
●『苦悩』"Woe"
ピアソラとミュンヘンのグルンケ管弦楽団からの弦楽四重奏団との共演(83年録音、全7曲。原盤はEleven→Carosello)。クロノス・カルテットとの『ファイヴ・タンゴ・センセーションズ』の原曲となった作品で、『7つのシークエンス』としても知られているが、このタイトルはピアソラの没後にアルド・パガーニが「勝手に」付けたもの。オリジナル・ジャケットを使用して日本初登場。

ざっとこんな感じでして、今回は80年代のキンテートはなし。なかなか渋いラインナップとなっていますが、いかがでしょうか。そういえば、2ちゃんねるの掲示板で以前、ミランの5タイトルについて、リマスタリングの表記がないが、行われていないのかどうかが話題になっていましたが、担当者に確認したところ、一応契約上、基本的には原盤通りにリリースすることになっているので、実際にはリマスタリングを行っていても、それを表立って明らかにしない場合もある、とのことでした。

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» ピアソラ関連ニュース [よしむらのページ]
斎藤充正さんのtangodelogの10/9付記事 によれば、名著『アストル・ピアソラ 闘うタンゴ』(青土社) の増刷が決まったとのこと。 また、CD『ピアソラの至宝』第2期のリリースも近いらしい。 要チェック!!... [Read More]

Tracked on October 16, 2005 at 07:30 AM

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