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July 30, 2005

翻訳作業進行中

あゝ、もう7月も終わってしまう。なかなか現れなくてすみません。命日ぐらい何か書こうと思っていたのに。
ビクター・エンタテインメントから8月24日に発売されるミランのライヴCD5タイトルは、先日ようやくすべての作業が終わりました。ラインナップについてはこちらの上から5枚を参照してください。発売前にここでも内容についてもう一度まとめるつもりですけどね。ちなみにシリーズのタイトルは「ピアソラの至宝」です。

ミランのライヴの残りタイトルも出しますが、それは来年になると思います。その前に、12月頃に7タイトルほど出す予定です(レーベルはトローバなど)。内容はかなり幅広く、日本初CD化のものなども含まれる予定です。詳細は、またいずれ。

ナタリオ・ゴリン著による『ピアソラ回顧録』の翻訳作業、少しずつですが進んでいます。生前の本人が語った部分は、もう半分以上、とりあえずの訳が終わりました。私が言うのもナンですが、いやぁ、面白いですよ。何より、私自身がちゃんと読みたかった内容ですからね。

この本は1991年に初版、98年に改定版、2000年に英語版、2003年に最新版と版を重ねています(そのほかイタリア語版、ドイツ語版もあり)。当初98年版(スペイン語)と00年版(英語)をもとに作業をスタートしたのですが、その後03年版(スペイン語)が届き、こちらをリファレンスにすることになりました。しかしこの最新版では、本人が語った以外の「付録」の部分、具体的にはゴリンによる長大なピアソラ論と、関係者のインタビューが、大幅に増えていて(インタヴューは、98年版では「ミロンガ・パラ・トレス」と題して3人がコメントしていたのが、00年版では4人が登場する「ミロンガ・フォー・フォー」となり、03年版では10人による「コンフント10」(笑)となりました。その中には、あのアルド・パガーニの名前も!)、本編と付録の分量が同じぐらいにまでなっているのです。うーん、後半(付録)が、手ごわいなぁ。

拙著『アストル・ピアソラ 闘うタンゴ』でも一部初版から引用している部分がありますが、いろいろと誤訳があったことも判明しています。まったくお恥ずかしい限りです。ニューヨーク時代のピアソラが、映画音楽の仕事にあぶれて銀行で翻訳者としてアルバイトせざるを得なかった(p189)なんて、真っ赤なウソ! 翻訳者の仕事を引き受けようとしたのは事実ですが、銀行に出勤した初日、銀行の前で窓越しに中を見た瞬間、これではいけない、何でもいいから音楽の仕事をしなければ、と思い直した、というのが真相だったのです。どうもすみません。

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