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September 27, 2004

ピアソラとアイアン・メイデン!?

ピアソラの『ライヴ・イン・トーキョー 1982』を紹介してくれているこちらのblogに、こんな記述が!

Jazzい音使い、ハーモニー、哀愁…色々と要素はありますが、こんなにも惹かれる理由にふと思い当たった。
この疾走感はIron Maidenじゃないかっ! 
危ういリズムで、突っ込んだ挙句に皆で一斉に疾走する瞬間のカタルシスは"Hallowed be thy Name","Rime of the Anicent Mariner"の世界じゃないかっ!
必要以上に大げさなところもそっくりじゃん! ユニゾンもあるぞ!
私もいろいろ聴くほうですが、さすがにヘヴィメタは苦手で、アイアン・メイデンもちゃんと聴いたことはありません。うーむ、ちょっと気になるな(笑)。
タンゴメタルなバンドはいないのか?
とも書いてありましたが、実はいるんですね。気が向いたら紹介するかも知れません。

<今日のキンクス>
残ってた3枚のうち、『カインダ・キンクス』と『キンク・コントラヴァーシー』を聴いたので、あとはファーストだけになりました。

そうそう、小松亮太渾身の新作『タンゴローグ』、発売になっていますのでお忘れなく。ラティーナ10月号にレビュー書きました。

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September 26, 2004

キンクス漬けの日々

モサリーニ タンゴ五重奏団の再来日記念記事の後編、アップしましたので、興味のある方はお読み頂ければと思います。

さて、いきなりこの表題は何?と思われた方もいることでしょう。というより、ここを読まれる方にキンクス・ファンなんていないかな。ヴァン・ヘイレンがカヴァーした(これだってもう26年前か)「ユー・リアリー・ガット・ミー」のオリジナル(64年)を演ったイギリスのロック・バンド、といって、そういえば名前は聞いたことがあるかな、って人が少々いるぐらいでしょうか。ええい、それでも書いちゃいます。ここ10日ほど、キンクスを聴きまくっています。

きっかけは、モサリーニの原稿を書くためにコンサートのプログラムを詰め込んだケースを引っ張り出していて、ふとキンクスの93年と95年の来日公演(どっちも楽しかったな!)のプログラムが目に止まったこと。このプログラム、ロック系のコンサート・プログラムとしては珍しく、全アルバムガイドとか読み応えのあるいろんな記事がてんこ盛りで、キンクスへの愛情にあふれた優れものだったのです。キンクスかぁ、そういえば随分聴いていないなと思い、大好きな「セルロイドの英雄」の入った『この世はすべてショー・ビジネス』(72年)のCD(リンクを張った最新リマスター盤ではなく、ボーナストラックもなし)を引っ張り出して聴いてみたのでした。それが14日のこと。

次の日、レコード・コレクターズ10月号を買いに本屋に行くと、なんと特集はキンクスではありませんか! 彼らの傑作のひとつ『ヴィレッジ・グリーン・プリザヴェイション・ソサエティ』(68年)のデラックス・エディション3枚組がリリースされたのを受けての特集のようですが、何たる偶然。次の日の夜、これまた久しぶりに『トゥ・ザ・ボーン』(96年)をかけたら、2歳の娘も聴きながら楽しそうに踊ったりするんです(まぁ、何かけても踊るんですけど。ピアソラの「ビジュージャ」でも踊るんだから)。このアルバムは、過去の代表曲をアンプラグド風スタジオ・ライヴやコンサートでのライヴ録音で収めたものですが、ホントにいい曲がいっぱい入っていて、なんか気分が盛り上がってきたわけです。お馴染みのシングル曲以外で、可愛らしくていいなと思ったのが"Picture Book"という曲。娘もお気に入りの様子でした。その時点では、"Picture Book"がもともとどのアルバムに入っていたのか、まったく記憶がありませんでした(アルバムは全部!持っているのですが、長いこと聴いていなかったので)。

さらに次の日、CD屋に立ち寄った際、そういえばと、件の『ヴィレッジ…』3枚組を見てみると…。そう、"Picture Book"はこのアルバムに入っていたのでした。ということでめでたくお買い上げ。なんかとても幸せな気分。で、この3枚組をひたすら聴いているのかというと、もちろんこれも聴きましたが、手持ちのアルバムを片っ端から聴いて行くという流れになっちゃいました。オリジナル・アルバムが全部で28枚(現在は活動休止中ですが、今年が結成40周年)、そのほかにアルバム未収録のシングルなどを集めた編集盤も多数あり、01年に出た『BBCセッションズ 1964-1977』もあり、といった具合で、ひととおり聴くだけでも大変ですが、全然飽きないし、あっちにも、こっちにも、こんないい曲があったんだと、再発見の連続で、嬉しい悲鳴上げてます。

オリジナル・アルバム全28枚のうち、先に触れた『この世はすべてショー・ビジネス』と89年の『UKジャイヴ』以降はCDで持っていますが、それ以外、私が持っているのは全部アナログ盤なんですね(編集盤の何枚かも)。2歳の娘はCDを聴くのが好きで(どんなものが好きなのか、また機会があれば紹介しようかな)、自分でケースから出してプレーヤーに載せてかけちゃうぐらいなんですが、さすがにアナログは怖いから絶対に触らせないのはもちろん、娘が家にいるときは極力アナログ盤はかけないようにしています。現在妻と娘は妻の実家に帰省中なので、それも集中的に聴いている理由です。

頑張って聴いて、この10日間で最初の3枚を除いて、すべて最低2回以上聴きました。活動期間も長いけれど、紆余曲折ありながら、ホントに多彩で、それでも筋の通った創作活動を続けてきたんだなと、感動しっぱなし。しばらく聴いていなくて、ごめんね、レイ。そう、レイ・デイヴィスのソングライティングの才能は凄い。個人的には、ポップ/ロックのフィールドに限って言えば、ブライアン・ウィルソン(ビーチ・ボーイズ)と双璧かな。レベルを保ち続けるという意味では、ブライアン以上でしょう。弟のデイヴ・デイヴィスもいい曲書くけど。初期を除けば、キンクスって基本的にオリジナルしかやらないんですよね(ライヴでスタンダード曲を挟み込むことはあります)。なんかピアソラみたい(って、繋げ方が強引だな)。

どのアルバムも好きですが、今の気分で特にお気に入りを挙げると、『アーサー、もしくは大英帝国の衰退ならびに滅亡』(69年)、『ローラ対パワーマン、マネーゴーラウンド組 第1回戦』(70年)、『プリザヴェイション第1幕』(73年)(風変わりなタイトルが並んでいますが、これみんなコンセプト・アルバムなんです)、それに『ワード・オブ・マウス』(84年)あたりかな。思い入れという点では、20数年前に初めて買った『サムシング・エルス』(67年)、93年の来日の前後に聴きまくった『フォビア』(93年)も外せません。

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September 17, 2004

モサリーニ来日、ヤフオクでのピアソラ

フアン・ホセ・モサリーニの五重奏団が12月に再来日することになり(もうチケットは発売されていますが…。詳細はこちら)、公演に向けて特設ページをつくり、原稿をアップしました。文章が長くなってしまったので、2回に分けてあります。後編はまだ書いていないのですが、来週ぐらいにアップできればと考えています。

話は変わって、ヤフオクでピアソラの"Paris 1955"に高値が付いたとコチラで話題になっていますが、いくらなんでも18,000円は高すぎるなぁ。タンゴとかピアソラの中古盤って、ロックとかジャズとかと違って、需要も供給も極めて少なくて、成熟した市場なんて形成されていないから、相場なんてないようなものですが。それとも、ネットでの売買が盛んになって、どんなジャンルでも相場は崩れてしまっているのでしょうか。
さて、"Paris 1955"(フランスSono Punch盤)とは、ピアソラがパリに留学していた折りに、弦楽オーケストラを率いてヴォーク、バークレイ、フェスティヴァルの3レーベルに残した全録音を集めたもの。特にバークレイとフェスティヴァルへの録音(いずれも4曲入りEP盤で発売されたもの)はそれまで未復刻で、私も出た当時には狂喜したものですが、バークレイへの4曲は現在『ブエノスアイレスの夏~ピアソラ・レア・トラックス』(ポリドール)でも聴けますし、中心を成すヴォーグへの8曲(オリジナルは10インチLP)は、『シンフォニア・デ・タンゴ』(BMGファンハウス)として、オリジナル・ジャケット、原盤ライナー訳と鈴木一哉さんの詳細解説付きで復刻されてますからね。しかも、この8曲は"Paris 1955"では疑似ステレオでしたが、『シンフォニア・デ・タンゴ』にはちゃんとモノラルで収められています。
フランスのヴォーグ本社にもモノラルのオリジナル・マスターは現存していなくて、実は『シンフォニア・デ・タンゴ』のモノラル・マスターは、私が持っているオリジナル盤LPを起こして作ったものなのでした。
残るフェスティヴァルへの4曲(「プレパレンセ」「マロン・イ・アスール」「インペリアル」「S.V.P.」)も何とか再度復刻できるといいんですが…。

というよりですね、"Paris 1955"にしても、海外のサイトを丹念に探せば、遥かに安く買えると思うんですが。

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